
今回は「ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説」のレビューです。
これから解剖学を学びたい方の参考になれば幸いです。
○ 精緻なイラストと豊富な解説で立体的に理解できる
○ 解剖学を中心に、生理学も分かりやすく解説している
○ オールカラーで解説している
○ よって解剖学の入門書としてオススメ
目次
ぜんぶわかる人体解剖図の著者はだれ?

こちらが著者の坂井 建雄さん、橋本 尚詞さんのプロフィールです。
坂井 建雄
順天堂大学医学部教授。1953年大阪府生まれ。
東京大学医学部卒。東京大学医学部解剖学教室助手、助教授を経て1990年より現職。
おもな研究は、人体解剖学、腎臓と血管・間質の細胞生物学、解剖学史・医学史。
高尾美穂
東京慈恵会医科大学解剖学講座教授。1956年奈良県生まれ。
東京医科歯科大学歯学部卒、京都大学大学院修了。
京都大学講師、東京慈恵会医科大学講師、助教授を経て2008年より現職。
おもな研究は、組織構築・発生過程の三次元的解析。
ぜんぶわかる人体解剖図の内容まとめ
ぜんぶわかる人体解剖図の本の内容をまとめてみました👇
【序章】 人体解剖の歴史
【1章】 総論
- からだの区分と名称
- 筋骨格系
- 循環器系
- 消化器系
- 呼吸器系
- 泌尿生殖器系
- 内分泌系
- 神経系
- 感覚器系
【2章】 頭部・頚部
- 頭蓋骨のしくみ
- 頭部の筋肉
- 頚部の筋肉
- 頭部の血管
- 頭部の神経
- 頚部の神経とリンパ系
- 脳を保護するしくみ
- 脳のしくみ
- 脳の内部構造
- 小脳と脳幹の構造
- 眼の構造
- ものが見えるしくみ
- 耳の構造
- 音が伝わるしくみ
- 平衡感覚
- 鼻の構造
- においを感じるしくみ
- 歯のしくみ
- のどの構造
- のどのはたらき
【3章】 胸部
- 胸壁
- 胸部の内臓
- 肺の構造
- 呼吸のしくみ
- ガス交換のしくみ
- 心臓の構造
- 弁の構造と刺激伝導系
- 拍動のしくみ
- 心臓を養う血管
- 乳房の構造
【4章】 腹部・背部
- 腹壁
- 脊柱
- 骨盤
- 腹部の内臓
- 消化管の位置関係とはたらき
- 胃と十二指腸
- 胃の粘膜
- 小腸の構造
- 大腸・肛門の構造とはたらき
- 肝臓の構造
- 肝臓のはたらき
- 胆嚢の構造
- 膵臓の構造とはたらき
- 腎臓の構造
- 尿ができるしくみ
- 膀胱と排尿反射
- 男性生殖器①
- 男性生殖器②
- 女性生殖器①
- 女性生殖器②
- 受精のしくみ
- 胎児の血液循環
【5章】 上肢・下肢
- 上肢の骨格と筋肉
- 上肢の血管と神経
- 手の骨格と筋肉
- 下肢の骨格と筋肉
- 下肢の血管と神経
- 足の骨格と筋肉

この本の「はじめに」であるように、これから解剖学を勉強する人にとって「少しでも解剖学になじめるように」工夫されて書かれているのがよく分かります。
情報を詰め込みすぎず適度な量で、そしてフルカラーのイラストで理解できる良書です。
ぜんぶわかる人体解剖図の感想
買ってよかったと思う参考書
・イヤーノート: メジャー
・病気がみえる:マイナー
・薬がみえる:薬
・ぜんぶわかる人体解剖図:解剖、機能— JIGEN (@medkjk) May 28, 2019
購入者の口コミ
- 医学に携わる者ならプロor学生関係なく一冊は持つべき。内臓、眼球、骨、神経etc全て網羅しています。
- 看護学生です。
とーーーっても見やすく、学校で使っている教科書の理解が更に深まりました!買ってよかったです。 - アロマテラピーインストラクターの資格取得試験用に購入しました。
- リラクゼーション整体師としては充分。絵も見やすいし、結構詳しいのに簡潔な説明書き。わかりやすくまとめてある。
- 学校の教科書だと説明とイラストが離れており、連携が取れていないのですが、こちらはイラストを中心に書かれているので直感的にこれは何というのがわかって使いやすいです。
-
フリガナがあるので 医療関係ではない私でも読みやすく わかりやすかったです!
- 柔道整復師の専門学校に通ってます。
この本はフルカラーで、細部までのっているので、授業にすごく役立ちます。 - 今習っているトレーナーさんと筋肉の名前を覚えるために購入しました。トレーナーさんいわく、多裂筋と腸肋筋が頭から骨盤までついているのがしっかり描かれていて感動したそうです。
- 医学は素人ですが、人間の体の中に興味があり購入。
他の解剖図鑑よりお値打ち価格のわりに、とてもわかりやすく、またとても見やすい本です。
気になったレビュー
- 私には簡単すぎたけれど、患者さんに説明するときは便利です。
実際に使ってみた感想

レビュー良いですね。
私がこの本を購入したのは、ヨガの勉強を本格的に勉強しようした時です。
とっつきにくい解剖学を視覚的にも理解できる点に惹かれ、購入しました。
買って良かったと思いますし、この本は今でも見返すほど重宝しています。
気になるレビューにある「簡単すぎた」という意見について、すでに解剖学をしっかり勉強している方には物足りないと感じるかもしれません。
よってこの本はこれから解剖学を学ぶ人にオススメできる本ですね。
ぜんぶわかる人体解剖図はどんな人にオススメか?

これから解剖学を勉強したくて、入門書を探している方にはオススメできる一冊です。
上記のレビューにもありますが、一般の方から医療従事者を目指す学生など幅広い方に人気があります。
私も鍼灸の学校に通っていた際、事前にこの本で解剖学の知識と理解があったおかげでスムーズに授業を理解することが出来ました。
200点を超える精密なイラストと初学者のために徹底的に分かりやすく解説したこの本は、解剖学の基礎を抑えるのにピッタリな本だと言えます。
書籍情報
書籍名 | ぜんぶわかる人体解剖図 |
著者 | 坂井 建雄 / 橋本 尚詞 |
出版社 | 成美堂出版 |
発売日 | 2010/3/9 |
ページ数 | 263ページ |
ぜんぶわかる人体解剖図のまとめ

これほど丁寧に作り込まれ、分かりやすく解説されている「ぜんぶわかる人体解剖図」ですが、値段が2000円ほどです。
*この本はkindleでは販売されていません(2021年7月現在)
解剖学の本はけっこうな値段で販売していることが多いので、この値段は有り難いです。
解剖学が苦手な方も多いですが、この本で少しずつ解剖学の理解を深めていきたいですね。
これから解剖学を学び初めたい方の参考になれば幸いです。
では!