2018年7月28日ストックホルムから乗船し、2019年3月2日に香港で7ヶ月の契約を終了しました。
今回は、この7ヶ月間の船での生活についてザックリと感想を書きたいと思います。
目次
僕が豪華客船を目指した理由
以前にも記事にしましたが、理由は2つありました。
①世界中を自分の目で見て、気に入った場所を探すこと

豪華客船クルーズで勤務
この7ヶ月の間、Seabourn Ovationで計33の国を周りました。
都市数でいうと、かなり多いと思います。
航路はヨーロッパ→中東→アジアというコースで、ほとんどが初めて行く場所でした。
これを仕事で行くわけですから、なんて幸せな仕事かといつも感じていました。
そして豪華客船で行く都市の多くは、リゾート地や歴史がある文化都市なので活気があります。
朝起きたらこれらの都市にいるという日常は、僕にとってピッタリのライフスタイルでした。
場所によっては観光する時間がなかったりしますが、多くを自分の目で見ることができたので、
①についてはとても満足しています。
②数ある選択肢の中で一番ワクワクし、成長できる環境だったこと

豪華客船クルーズで勤務
豪華客船で成長できると思った理由は、治療だけでなくセミナーなどビジネス面でも普段から努力をし、売上を意識しないといけない仕事だからです。
鍼灸師の忙しさは、その人のビジネスと治療スキル、そして船によって決まります。
僕の船は、仕事の忙しさという点で「まあまあ」だったと思います。
(ゲスト数が5000人以上を乗せる大きな船もあるので)僕の船シーボーンは約600人と船の中では決して大きい方ではないです。
ただ小さな船ですが、(船の種類は、カジュアル船、プレミアム船、ラグジュアリー船とあります)シーボーンはラグジュアリー船です。
ラグジュアリー船は、宿泊料も高いので、ある程度金銭的に余裕がなければ乗船できないです。
なのでゲストはお金を持っている人が多いように思います。
(ほかの船にいる鍼灸師の人と話しをしていても、そう感じます)
つまり乗客数が少なくても、しっかり鍼灸のことをアピールし、治療効果を出し、ゲストの信頼を得ることが出来れば、(高い治療費が鍼を受けない理由とはならず)リピートして治療を受けに来てくれるので船でのビジネスは忙しくなります。
やはり、治療効果を出す知識と技術、ゲストが知りたいことを正確に伝える英語力の両方が豪華客船には求められます。
②についても乗船前に想像した通り、ビジネスと治療を自分一人でやりきる豪華客船の仕事は大きな成長ができる場だと思います。
仕事内容、英語、私生活の詳細についてまた徐々に書いていきますが、
少しルームメイトとスパのメンバーについて紹介します。
マインドフルなルームメイトたち
仕事以外の船での生活についても、概して楽しかったです。
基本的に船での鍼灸師のポジションはオフィサークラスなので、1人部屋が与えられます。
しかしシーボーンは船が小さいため、鍼灸師は誰かと部屋をシェアします。
(役職によって1人部屋か2人部屋、4人部屋、6人部屋というのもありました。
かなりヒエラルキーが顕著です)
これが僕の部屋です、散らかってます↓

豪華客船クルーズで勤務した時の部屋

豪華客船クルーズで勤務した時の部屋
僕は7ヶ月の契約で、2人のルームメートとシェアしました。
1人はポーランド人で、もう1人はウクライナ人です。
これはノルウェーの氷山を見に行った時です、寒かった〜↓

豪華客船で行くノルウェーの氷山
これはカンボジアで地元の人に観光ツアーをゴリ押しされ、一躍スターのようになった笑える瞬間です↓
僕は彼を助けず、ただ良い写真をとることだけに集中していました。

カンボジアで囲まれるルームメイト
2人とも職種がマインドフルティーチャーで、ヨガや瞑想を教えていました。
(そして2人ともヨガに興味がなく、格闘技やレスリングをやっていてた人たちです。
ジムでトレーニングを教えてもらっていました。)
フレンドリーでかなりいい奴で、部屋や職場ではいつもくだらない事を話していました。
ルームメイトは船の生活ではとても重要です。
ストレスフルなスパの職場では気の合う友人とジョークを言い合って、緊張と緩和のバランスを取りながら1日をやりきるのです。
なのでいつも自然体でいられたルームメート2人に出会えたことはラッキーで、とても感謝しています。
他のスタッフに、違う仕事場のため生活リズムが異なりルームメイトが夜帰ってくる場合、音を立てるので寝れないという人もいました。
誰がルームメイトになるかは運ですが、よっぽど合わなければチェンジすることも可能です。
実際、ウクライナのルームメイトは僕が船を降りた後、新しいルームメイトをチェンジしたみたいです。
(「イビキがうるさい」いう理由だったみたいです。。。)
一緒に働くスパの人たち

豪華客船のスパ
Seabourn Ovation のスパには様々な職種があります。
鍼師1人、フェイシャル1人(リフトアップなど美容専門の人)、マッサージ4 人、美容師2人、ネイリスト1人、マインドフルティーチャー1人、フィットネストレーナー1人とマネージャーの計12人です。
それぞれ契約期間や働き始めた時期が違うので入れ替わりが多いです。
(鍼灸師は7ヶ月、他の職種は9ヶ月の契約期間です)
ほとんどの人は契約満了のため下船しますが、体調不良や私生活で問題が起こって降りたという人もいました。
みんなどこから来たのか思い出してみました。
イギリス←一番多い
ウクライナ
南アフリカ←多い
フィリピン←多い
タイ
スロバキア
キルギス
オーストラリア
ニュージーランド
ポーランド
ハンガリー
アメリカ
セルビア
こうみると国籍は様々ですね。
みんな基本的にはいい人です。
スパが忙しくてイライラしたり衝突することもありましたが、なんだかんだ仲良く話して協力し合っています。
マネージャーと言い合うことはしょっちゅうですが、オンとオフははっきりしているので、仕事での関係をプライベートで引きずることはありません。←これ重要!
マネジャーだろうが言いたい事は言える雰囲気は、少し日本とは違う気がします。
こちらも英語で話している分、敬語など気にせずに伝えることができるので言いやすいです。
まとめ
以上のように僕の初めての豪華客船の生活は、契約終了まで楽しく過せました。
これから豪華客船を目指す鍼灸師の方の参考になればと思います。
では!