豪華客船で鍼灸師として仕事をすると決めた2つの理由

最近、豪華客船で働く日本人の鍼灸師が少しずつ増えてきていると聞きます。

 

今回は、なぜ僕が豪華客船で働こうと決めたのか、振り返りたいと思います。

 

世界中を自分の目で見て、気に入った場所を探すこと

 

なぜ日本以外の場所を探しているのか?

僕は大学在学中にカナダとアメリカに留学しました。

 

大学を卒業した後も、オーストラリアで働いたり、インドでヨガの練習に行ったりしました

海外で生活する時間が増えたのは、留学時に感じた「気楽さ」が心地良かったからです。

 

日本で生まれ日本の教育を受け育った僕の考え方はとても日本的なのだと、
多国籍で構成されるスパのメンバー(豪華客船では鍼灸師はスパのメンバーの一人)と話していても普段からそう感じます。

 

しかし違う国で一定期間生活してみると、これまで自分が常識としてきた事が、生まれ育った国や文化によって考え方に違いがあるのだと、頭だけでなく実際に経験しました。

 

1つの事象に様々な見方があるというこの当然のことを、島の外では簡単に感じることができます。

だから多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる街に、心地よさを感じるのです。

 

船で周って良い場所が見つかれば、一定期間住むのもアリだと思っています。

(日本だけに住むことのリスクを回避するのも理由の1つではありますが。。)

 

面白い街を探すのに、船での仕事はとても最適なのです。

 

数ある選択肢の中で、この仕事が自分にとって一番ワクワクし、「成長」できる環境であったこと

 

船での仕事はやる事がいっぱいです。

鍼の治療だけをすれば良いというわけではないです。

 

治療を行うために、集客をしなければなりません。

何もせずただ治療室で待っていればゲストが来るというような事はなく、積極的にこちらから「鍼」「東洋医学」とはどういうものかアピールをします

 

セミナーは大体3日に1回ほど開き、セミナーの内容も「Acupuncture」「Back Pain & Arthritis 」「Chinese Herb 」「Stress」とあり、慣れるまで大変です。

 

またセミナー以外に「Consultation」と呼ばれるゲストと一対一で話す機会もあり、
鍼治療の認知度を上げることに余念がありません。

もちろん全て英語で。

 

ではこれほどイベントを行い、集客を狙うのはなぜか。

それは当然、クルーズ毎にある目標の売上額を達成するためです。

前述したように鍼灸師はスパの1人で、スパは船の中で売上が期待されている部門です。

 

だからいつもSteiner(Steinerという会社と契約し、働いている)の人が来て、「前回のクルーズの売上はどうだった」「今回のクルーズはもっと売上なさい」などかなり高圧的に接してきます。

 

そう、この会社は売上至上主義の、分かりやすいアメリカの会社なんです。

 

正直、日本ではなかなか体験できないことだと思います。

 

こう書けばいかに船の仕事がビジネスライクで、プレッシャーもある仕事であるか、少しイメージできたかと思います。

ただ僕は乗船前に、すでに船で働いた事のある鍼灸師の方達と話していたので、ある程度頭の中ではここの生活を理解していました。

その上で、大変だけどやりがいがあり成長できる場であると思い、乗船しようと在学中に決断しました。

 

これが2つ目の理由です。

 

まとめ

これは船で働くことに限った話ではありませんが、何か新しい事にチャレンジする時、人は不安に感じます。

経験したことのないことだからです。

ただしっかりと準備をし(人によって準備する事や期間が違う)、楽しむマインドを持ちながら、その環境に身を投じれば、なんとかなるものです。

 

実際にロスでの研修から乗船して数週間は、心身ともに満身創痍だったと思います。

ロス研修についても書いています↓

鍼灸師が豪華客船で働くには~ロサンゼルス研修~

 

でも今はこの環境に適応し、学生時代にした決断は正しかったのだと感じています。

僕のようなLazyな人間は、「楽」な環境ではなく、厳しくとも「楽しい」環境を選択することが大切なんです。

 

だからこのブログでは、豪華客船で働きたいけど働く決断が出来ない人に少しでも役に立つような情報をシェアできればと思っています。

今現在、乗船している鍼灸師として感じるリアルな情報は、とても有益なものだと思うからです。

 

なので何か聞きたいことがあれば、遠慮なくコメント、メッセージをください。

 

豪華客船で働く鍼灸師の給料についても記事にしてみました。

【豪華客船のお仕事】給料(鍼灸師)から振り返る月100万の世界

 

 

世界に出たら、傷を負うこともあるでしょう。でもいいじゃないですか。

そのくらいのつもりで海外を経験してほしいですね。 

〜安藤忠雄〜

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

豪華客船で鍼灸師として勤務しながら世界中を旅しました。 身体に良いと言われるものを自分で試し、感じたことを記事にしています。 また医療英語やヨガ、豪華客船の生活、旅についても書いています。 有益な情報をシェアできるよう努めます。 気軽にコメント、メールをください。 Twitterのフォローもお願いします :) @akiacu