
先日有機酸検査を受け、その検査結果を深く理解するために副腎疲労(アドレナルファティーグ)のセミナーに参加してきました。
副腎疲労からくる不定愁訴に悩まされる患者さんは豪華客船にもいたので、臨床に活かせる知識のブラッシュアップの良い機会となりました。
アドレナル・ファティーグのセミナーに参加してきました.
簡単でない内容でしたが、来てよかったです.
先端医療によるオーダーメイド治療を少し学べました.#アドレナルファティーグ #バイオメディカル療法
若手 #鍼灸師 が #精一杯背伸びして学んだ7時間#面白くてあっという間 pic.twitter.com/Uw4YWtmU37— aki (@akiacu) December 1, 2019
副腎疲労とは何か、副腎疲労のための具体的な検査や治療法についてシェアしたいと思います。
目次
副腎疲労(アドレナルファティーグ)とは?

腎臓の上にある副腎は、コルチゾールというホルモンを分泌することにより我々の心身におこる精神的、肉体的、環境的ストレスから身体を守る役割をしています。
しかしそのストレスが大きくなりすぎると副腎が疲労し、コルチゾールが枯渇します。
副腎疲労(アドレナルファティーグ)とは、ストレスの蓄積により慢性的なだるさや、睡眠障害、うつなど不定愁訴や様々な疾患が現れた状態をさす概念です
アメリカでは軽度なものを含めると約80%の人がアドレナルファティーグに悩まされているといいます。
具体的な症状は以下のようなものです。
・朝起きるのが苦手
・午前10時まで目覚めない
・午後3時から4時の間、ぼんやりしている
・夕食後、元気になる
・軽度のうつ症状がある
・疲れがなかなかとれない
・塩辛い食べ物が無性に食べたくなる
・コーヒー、コーラ、チョコレートの力がないと仕事や勉強がはかどらない
・PMS(月経前症候群)が悪化する
このような症状が続く場合は、副腎疲労(アドレナルファティーグ)の可能性を考えなくてはなりません。
副腎疲労(アドレナルファティーグ)の関連症状

また以下の症状がアドレナルファティーグの引き金となりうる疾患です。
・甲状腺疾患
・女性ホルモン疾患
・男性ホルモン疾患
・糖尿病・高血圧症
・脳、神経疾患
・自己免疫疾患
・歯科領域の疾患
など
✳︎これらの症状が副腎疲労を引き起こすこともあるので、副腎疲労は原因とも結果ともなり得ます。
また気管支ぜんそく、花粉症、鼻炎、原因不明の背中の痛み、アトピー性皮膚炎、肌荒れなど、副腎疲労に関連した症状は様々です。
現代社会に潜む多くのストレスに対応するための副腎が正常に機能しなければ、以上のような様々な症状が関連して発生するのも理解できます。
副腎疲労の症状が出たら、まずは検査をして数値化する

厄介なことに、この副腎疲労(アドレナルファティーグ)は通常の血液検査では異常はみられません。
病院で「検査結果に異常はない」と言われたが自覚症状として以上のような症状がある方は、バイオロジカル検査を受けてみることをオススメします。
バイオロジカル検査とは、通常の尿検査や血液検査では測定できないホルモン値や神経伝達物質、腸内環境などを測定し、栄養医学的に問題を発見、解決する先進医療です
一口にバイオロジカル検査といってもSIBO検査、SNPs遺伝子検査など様々ですが、副腎疲労かどうか判断するための検査は以下のものが挙げられます。
副腎疲労かどうか評価できる検査
・ホルモン検査
・有機酸検査
・アミノ酸検査
・重金属検査
・メチレーション検査
まずは「24時間尿中ステロイド検査のホルモン検査」「唾液検査、指尖の末梢血液による検査」から自分の身体の状態を把握するのが良いです。
ちなみに僕が受けた有機酸検査は尿を採取し、そこから胃腸機能、細胞及びミトコンドリアのエネルギー産出、神経伝達物質、アミノ酸・ビタミン・ミネラル補因子について検査をするものです。
自分の身体は自分で守る、副腎疲労のために自分で出来ること

通常の血液検査やホルモン検査では特に異常値はないのに上に紹介したような不定愁訴が続く方は、まずは先進医療であるバイオロジカル検査を受けてみることをオススメします。
検査をして、自分の身体のことを数値化して客観視しましょう。
そのデータを分析し、より身体の調子を良くするため、生活や人生の質を上げるために、身体に必要なこと(サプリメントや食生活の改善、毒素の除去など)を医師とともに相談しながらじっくり取り込むことが大切です。
そして副腎疲労のために今から自分で出来ることを少しずつ始めましょう。
副腎から分泌されるホルモンの材料となる食事の見直しは必須です。
副腎ケアのために良いもの、悪いものを挙げましたので参考にしてください。
副腎ケアのために積極的にとりたい食材はこちら↓
・良質なタンパク質と脂質
・野菜、ハーブ、香味野菜
・ビタミンB群とミネラル
・1日1.5~2リットルの水
副腎ケアのために避けたい食材はこちら↓
・グルテン、カゼイン
・カフェイン
・甘いお菓子
・添加物や化学合成物質
医師からうけるアドバイスだけでなく、自分でも本やネットなどで積極的に副腎疲労について学ぶ姿勢は大事かと思います。
いま身体に出ているサインは身体を守るためのサインなので、自分の心身に向き合う良い機会と捉え、まずは自分で副腎疲労について学んでみましょう。
では!
【今回参加したセミナーの講師をされていた本間先生の本です👇】