豪華客船で働く鍼灸師の仕事内容(会話編)

モンテネグロにいます。

 

 

今日は休みがなく1日働いていましたが、船からみてもモンテネグロの街並みは美しかったです。

気になったので治療中にゲストにどんな街だった?と聞いてみると、小さい街だったけどとても綺麗で人が親切だったと言っていました。
観光は楽しめたようでした。

 

しかし途中で歩いていると膝が痛くなって、階段を上るのが辛いとのこと。

(彼女の主訴は不眠です)

旅行中に新たな疾患が出てくるのはよくある話です。

 

しかしこういったよくある会話でも注意深く聞き、考える必要があります。

治療やビジネスに繋がるヒントを得る事ができるからです。

 

 

当然ですが旅行で一番大切なのは「健康な体」です。

 

これは当たり前の事ですが、この当たり前のお話は、僕の治療を受けるか考えている人と話す時に使います。

以下は実際にゲストとの会話の一例です。
流れはこんな感じです。

 

 

これからほぼ毎日、いろんな所をツアーで回りますね。

朝からツアーに参加して、長時間バスに揺られ、時には傾斜の激しい道を歩く。

いくら体力に自信があっても、長い1日が終わる頃には多くの人が疲れて帰ってきます。

そして船では、美味しい料理がいつでも食べることがあります。

結果、ある人は体に痛みを感じたり、ある人は食べ過ぎで吐き気や全身の倦怠感を訴えます。

更にその夜、荒波で船が大きく揺れたなら、Sea sick(船酔い) という定番メニューが追加されます。

船で世界中を観光するというのは理想的な旅の1つですが、上記のような健康リスクも当然あります。

そういう時、東洋医学は大いに力を発揮します。

私の治療では、ゲストの訴えだけでなく、全体のバランスも調整します。

治療前に必ず脈、お腹、舌を見るのは、東洋医学的に体のどこに問題があるか、そしてどう治療しバランスを整えるかを決めるためです。

実際、複数の症状を抱えて僕の治療室を訪れるゲストがほとんどですが、

治療後は主訴だけでなく、気持ちがリラックスし、体全体の調子も良くなっていきます。

そして残りの旅を十分に楽しんで帰国されます。

旅行で一番大切なのは、健康な体です。

これは鍼灸師として毎日ゲストを治療して、いつも痛感します。

私はゲストの方々に、痛みなどの悩みなく、この船旅を楽しんでほしいです。

もし少しでも痛み等の不安があったり、鍼治療に興味があるなら、一度日本鍼灸という優しい治療を受けてみませんか?

 

 

いつもこれ全てを話す訳ではないですが、ここで働いてから治療の勉強はもちろん、

どの言葉や流れが相手に刺さるか、いつも考えています。

 

これはあくまで1例ですが、毎クルーズ売上目標が明確なこの会社で働くということによって、
こういう事を思考する習慣が身に付くのだと思います。

 

当然こういった努力や経験は豪華客船だけでなく日本で働く上でも必要かと思いますが、
売上にシビアなこの職場では、より顕著に求められるのです。

 

では!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

豪華客船で鍼灸師として勤務しながら世界中を旅しました。 身体に良いと言われるものを自分で試し、感じたことを記事にしています。 また医療英語やヨガ、豪華客船の生活、旅についても書いています。 有益な情報をシェアできるよう努めます。 気軽にコメント、メールをください。 Twitterのフォローもお願いします :) @akiacu