
今回は「ハタヨガの真髄_600の写真による実技事典」のレビューです。
ヨギーのバイブルと呼ばれるこの本について、参考にして頂けたら幸いです。
○ 600点の写真でアサナ、プラーナーヤーマを詳しく解説
○ 巻末附録に300週のアーサナのプログラムが収録されている
○ そのプログラムは初心者・中級者・上級者用の3つのコースに分かれている
○ 著者のアイアンガーさんはヨガでは有名な方で、この本は世界中で売れている
目次
ハタヨガの真髄の著者はだれ?
こちらが著者のB.K.S.アイアンガーさんのプロフィールです。
1918年インド・ベルーアに生まれ、1935年より2014年に没するまで、約80年に渡る鍛錬と指導により、人間の心と身体を知り尽くし、ヨガがもつ正確な効果が最大限にもたらされるよう研究・分類・整理し、その著書は多数にのぼります。
特にヨガのバイブルともいわれる『Light on Yoga』(和訳:ハタヨガの真髄:白揚社出版)は世界各国で翻訳・出版され版を重ねています。
師本人も、2004年にはTime誌上「世界で最も影響力のあった100人」に選ばれました。
プーナ(インド)のRamamani Iyengar Memorial Yoga Instituteは、世界中から訪れるヨガ指導員で溢れ、師は今もなお彼らにインスピレーションを与えつづけています。
また、さまざまな疾患に対してのヨガの治癒力を体系化し、医学の専門家からも賞賛を受けています。
師の開発した独自の道具類は、ポーズのもつ効果を最大限に引き出し、あらゆる人がヨガの恵みを受けることができます。師の生涯を通じてのヨガへの飽くなき探究が、彼のアサナの完璧さに表れています。
アイアンガー師はヨガを学ぶすべての人が使用できるテクニックを立案しました。
「研究は経験を基礎づけ」て、「経験は研究を基礎づけたこと」が、アイアンガーヨガとして知られているこのテクニックをさらに発展させました。
師によって設計された木製のポーズ補助道具、ベルト、ロープなどを使うことで、どんなアサナでもより完全度を高めることができます。
以下が翻訳された方々です👇
沖 正弘
1921‐85。大阪外国語大学卒業。モンゴル、中国、インド、アラブの各地に赴き、ラマ教、道教、イスラム教、ユダヤ教寺院で修行。諸外国から医学、哲学の学位授与。著書多数
後藤 南海雄
南山大学卒業
玉木 瑞枝
津田術大学卒業。沖ヨガ・オランダ道場責任者
ハタヨガの真髄の内容まとめ
ハタヨガの真髄の本の内容をまとめてみました👇
【1】ヨガとは何か?
- ヨガの段階
- チッタ・ヴリッティ
- チッタ・ヴィクシェパなど
【2】ヨガアサナ、バンダ、クリヤー
- アサナの実践のためのヒントと注意
- アサナの方法と効果
- バンダとクリヤー
【3】プラーナーヤーマ
- プラーナーヤーマの実践のためのヒントと注意
- バンダ
- ナーディ
- チャクラ
- プラーナーヤーマの方法と効果
付録1:300週のアサナプログラム
付録2:症状・目的別アサナ一覧
用語解説
アサナ・プラーナーヤーマ索引

Time誌の「世界で最も影響力のあった100人」に選ばれたアイアンガーさんの代表作。
ボリュームがあって、読み応えアリです!
ハタヨガの真髄の感想
アイアンガーの『ハタヨガの真髄』にこんな一節があります。
「怒りには二種類ある。心を堕落させる怒りと精神的成長になる怒り。前者は自己が軽視されて腹を立てるうぬぼれ。物事を正しく見通せず判断を誤る。後者は、心が堕落し愚かな行いをしてしまった自分への怒り」
見るべきは他者ではなく、自分— HIRO/ヨガインストラクター (@hiro_flycross) October 22, 2019
購入者の口コミ
- とても見やすく、ヨガを勉強しているものにとってなくてはならないものです。
- ヨガの初心者にこそ読んでほしい本
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評判通りの買って後悔なしの代物。アーサナの詳しい解説のみならず深い知識が得られます。
- ハタヨガの教科書です。初心者から上級者でも難しいアサナまで載っていて、これすべてマスターするのは5年ぐらいかかりそう。まさしくヨガの真髄です。
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アサナが細かく説明されており、ボリュームもあって、辞書のような一冊になりそうです。
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ヨガ本来は、精神的、肉体的、宗教的な健康を得るための基本な方法と考えられる。これらの健康を得る方法を肉体を強化する段階から順序を追って始めており、時間はかかるかもしれないが、きわめて有用な指導書と考えられる。
- ヨガを始めたばかりの頃から、続けて一年の今もよく見ます。とっても詳しくアーサナについて書かれているので、ヨガをしながら、いつも見直しています。効能についても書かれているし、初めの方にはヨガ哲学にも触れられていて、とても読み応えがあります。
- ヨガの聖地であるインドのリシュケッシュでは同書はヨガのバイブルとしてヨガの流派を問わずヨガティーチャー達に手にされています。
気になったレビュー
- 重たすぎて時間がかかる
- 専門性が高く初心の私には向きませんでした。
実際に使ってみた感想

私の感想もレビューのように詳しい解説でアーサナなどヨガについて深く理解できるので、購入して良かったです。
特に付録にあるアーサナのプログラムは、とても素晴らしいです。
ヨガインストラクターの方もかなり参考になる内容だと感じます。
また気になるレビューでは「専門性が高い」とありましたが、確かに一つのアーサナに対して詳しく書かれているのでそう感じるのかもしれません。
かなりのボリュームなので、最初からすべてを理解しようとすると時間がかかると思います。
そしてまあまあ重いのも事実です。
それだけ詳細に書かれているということなので、私にとっては有り難かったです。
ハタヨガの真髄はどんな人にオススメか?

ヨガを本格的に理解したいという方にオススメ出来ます。
「ヨガの真髄」というほどのボリュームと内容です。
ヨガインストラクターは必読の本だと感じます。
反対にわかり易さを重視したい、もうちょっとライトなヨガの本を探している方は以下の記事で書いた「サイエンス・オブ・ヨガ」がオススメです。
参考にしてみてください👇
書籍情報
書籍名 | ハタヨガの真髄 |
著者 | B.K.S.アイアンガー (著), 沖 正弘 (翻訳), 後藤 南海雄 (翻訳), 玉木 瑞枝 (翻訳) |
出版社 | 白揚社 |
発売日 | 2011/3/10 |
ページ数 | 562ページ |
ハタヨガの真髄のまとめ
私がインドのリシュケシュにヨガを学びに行った時、ほとんどのヨガインストラクターがこの本を持っていました。
それほどこの本は世界的に有名です。
アイアンガーさん流石だなと感じながら、私もこの本を購入しヨガの練習に明け暮れていました。
( インドで購入したものは Light on Yogaというハタヨガの真髄の英語版です )
とても良い思い出です。
みなさんもぜひヨガの真髄に触れてみてください。
では!
“The hardest road is the surest and the shortest one.” – B.K.S.Iyengar
「最も厳しい道は、最も確かで最短の道です」(B.K.S. アイアンガー)