
今回は「インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)」のレビューです。
人間のあらゆる側面(身体的、情緒的、精神的、知的、社会的)を考慮したヨガ、それがインテグラル・ヨーガです。
統合のヨーガとも言われます。
ヨガの本来の意味を理解したい方にとって、参考になれば幸いです。
○ ヨガの全容が解説された、生活に活かす根本教典とされる
○ 本書には難しい表現もあるので、時間をかけて理解していく
○ また深い理解にはヨガの実践が不可欠である
○ ヨガインストラクターだけでなくヨガを深く理解したい方にはオススメ
目次
インテグラル・ヨーガの著者はだれ?
こちらが著者のスワミ・サッチダーナンダさんのプロフィールです。
1914年インドに生まれ。
インドの宗教家であり、ヨガの達人でもある。西洋で大変人気のある指導者であった。
以下が翻訳された方です👇
伊藤 久子
1948年岐阜県生まれ。大阪外国語大学卒業。
30歳のときヨーガと出会う。「聖典は登るための梯子である」という考えを大切に思っている。
インテグラル・ヨーガの内容まとめ
インテグラル・ヨーガの内容をまとめてみました👇
【Ⅰ】 サマーディ・パダ(三昧部門)
【Ⅱ】 サーダナ・パダ(実修部門)
【Ⅲ】 ヴィブーティ・パダ(成就部門)
【Ⅳ】 カイヴァリヤ・パダ(絶対部門)

所々難しい内容もありますが、会話や具体例を交えて書かれているので理解しやすいです。
哲学的なことが書かれているため、日常生活でも活かしていきたいなと思う部分も多くあります。
たとえばこのような文章👇
通常、心は、何かを見聞きすることによって執着を生む。心が外に向かって動き、その欲望を満たすものを集めるのは、主に眼と耳を通じてである。あなたは、心が何かを見、あるいは聞いて、それにひき寄せられる前に、その対象が自分にとって良いものであるかどうかを見きわめる識別の力を持つべきである。心は、勝手に突き進んで何でも好きなものをつかむべきではない。
これは情報が溢れた現代に生きる私達にとって大切なことだと感じます。
情報に惑わされぬよう日々気をつけ、穏やかに生きていきたいですね。
インテグラル・ヨーガの感想
#ブックカバーチャレンジ 6日目
インテグラル・ヨーガ
スワミ・サッチダーナンダ止めずに投稿したわたしエライ!
どっぷりヨガ哲学に触れた一冊
わたしの生き方というか
最期の迎え方を
考えるようになったきっかけフラットに軽やかに生きたい
写真は3人目臨月
いまより体重が軽いのはなんでかな pic.twitter.com/NyqtDKH1q9— まつゆみ|エモロジカル社長 (@yumicoach) May 24, 2020
購入者の口コミ
- ヨガの世界の深さをこの一冊に集約されています。
- 何十年探してた事がつめこめられていた!と私は感じました。
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ヨーガ.スートラをわかりやすく解説しています。自分自身が、わからなくなった時に、読むと心が穏やかになると思います。ずっと手元に置いておきたくなる本です。
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何度読み返しても気づきがあります。
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哲学的な内容ですが、読み解く楽しさもあります。
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ヨガの原点を深く理解出来ました。
- 鍼灸師として幅を広げたく購入しました。
ヨガというと格好ばかりにこだわる人が多い中、精神性などに重きを置いた本なので読んでいてホッとしました。 -
解りやすく書いてありました。スートラは以前別の書籍を買いましたが、こちらの方がわかりやすかったです。
- 一通り読んでも、決して全てを理解出来ないかも知れません。
ただ読み返す内に、自身の内外への変化・捉え方が変わるのではないでしょうか?
一度読んで満足する事なく、恐らくYogaを続けて行く中で常に傍らに置いておきたい。
そう思う大事な一冊です。
気になったレビュー
- 本の内容はちょっと、、専門用語が多く難しいですが、良い勉強になります。
実際に使ってみた感想

この本はヨガのRYTのコースを受講している時に購入しました。
レビューにあるように「本書を読む→ヨガを実践」を繰り返す中で内容を深く理解していくのだと感じました。
よって言葉だけを理解しようとすると難しく感じます。
時間をかけて読み体感する時、この本の良さを感じるのだと思います。
といっても私もこの本のすべてを納得いく形で理解しているわけではありません。
他の方が感じているように焦らずじっくりヨガ・スートラを本書で紐解きたいと考えています。
インテグラル・ヨーガはどんな人にオススメか?

そもそもヨガって何?と疑問に感じ、ヨガを深く理解したいと考えている方にオススメしたいです。
柔軟性を高め、見た目も美しくなりたいと考え、ヨガを始める方も多いでしょう。
そしてそれはヨガを続ければ可能なことだと感じます。
しかし更にヨガの本来の目的や意味を理解し、自分の人生に役に立てたいという方には、このインテグラル・ヨーガを理解していくのが良いかと思います。
理解するのに時間はかかりますが、一つ一つ腑に落ちる感覚を楽しみながら読みたいですね。
書籍情報
書籍名 | インテグラル・ヨーガ |
著者 / 翻訳 | スワミ・サッチダーナンダ / 伊藤 久子 |
出版社 | めるくまーる |
発売日 | 1993/12/1 |
ページ数 | 352ページ |
インテグラル・ヨーガのまとめ
最初にこの本を購入し読み始めた頃の正直な感想は「難しいし、意味あるのかな」と思っていたくらいでした。
そしてヨガを続けていき、ふとこの本を読み返すことがあります。
その時少しずつではありますが「こういうことが言いたいのかな」と感覚的にも理解できる内容が増えていきます。
例えば本書のP281にある「瞑想とは、そうした対象への認識作用の絶え間ない流れである。」という部分。
ここでは以下のように書かれています👇
自分が本当に瞑想していることがわかるのは、いつか?それを知るための目安がある。たとえば四時半に座って瞑想を始めるとする。そして瞑想に一時間を当てておくとする。そして、五時半にベルが鳴る。そのときもし、「え?こんなに早くベルを鳴らすのは誰だ?座ってからまだ五分じゃないか」と感じたら、それは瞑想だったと言ってもよい。
このことは、瞑想を続けていくと体感できることがあります。
対象への集中の連続が繋がる時です。
そして深く瞑想出来ると時間の感覚が薄れます。
このように普段自分が行っているヨガや瞑想で、本書の内容が分かるようになると嬉しく、深く理解出来ているのかと感じることが出来ます。
そういう意味でやはり「本書を読みつつ、それを実践し体感する」ことが大切なのかと感じます。
ここまで読んで頂き、有難うございました。
以上、インテグラル・ヨーガのレビューでした。
ぜひ皆さんの本書に関する意見もお聞きしたいです。
コメントやメールで教えて頂けたらと嬉しいです。
では、良いヨガライフを!
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