前回の記事は、ウルポタのスケジュールや食事、ヨガや瞑想について書きました👇
【スリランカ】アーユルヴェーダでデトックスならおすすめ「ウルポタ」での生活
今回はいよいよウルポタで受けた、具体的なアーユルヴェーダの治療についてです。
目次
アーユルヴェーダを受ける回数は?
アーユルヴェーダとは何かについて以前の記事に詳しく述べています。
サンスクリット語で「生命」「寿命」を意味する「アーユル」と、「科学」「知識」を意味する「ヴェーダ」が合わさった言葉で、「生命の科学」と意味します。
世界保健機構(WHO)は、現存する世界最古の伝統医学としています。
治療の回数は、3回200ドル、5回300ドル、7回400ドル、10回600ドルから選ぶことが出来ます。
僕は2週間の滞在で最多の10日間の治療を受けました。
ウルポタでは身体に溜まった毒を抜くには、2週間の滞在が推奨されています。
ほとんどの人が2週間滞在していましたが、仕事や旅程のため10日間や1週間の滞在の人もいました。
ちなみに1週間の滞在だと最多で4回程しかアーユルヴェーダは受けることは出来ません。
(初日と最後の日は何せずゆっくり過ごすためです。詳しくはウルポタに問い合わせてください)

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」
アールヴェーダ医師によるコンサルテーション

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」の治療
アーユルヴェーダは、最初に医師との会話(コンサルテーション)から始まります。
アールユヴェーダは医学であり、デットクスを行うには事前の注意事項を理解すること、今後のスケジュールを丁寧に教えてくれます。
そして現病歴、既往歴、家族歴など一般的な問診内容に加え、
好みの食べ物、性格や興奮のしやすさなど、細かく質問されます。
僕の場合は、以前少し太っていたので、その時の状況もいくつか聞かれました。
そして脈診を行います。
だいたい5秒くらい、右手の脈のみを診ただけでした。
僕も患者さんの脈をみますが、脈診の違いは興味深かったです。
そしてこれらの診断から、医師は患者の体質をタイプ分けをしていきます↓
自分の体質を知るために大切なドーシャとは?

スリランカの猿
「健康」とは、体内に秘める自然治癒力が最大限発揮される状態のこととアーユルヴェーダでは考えます。
この最高の状態に近づけるには、自分の体質を知る必要があるのです。
そして体質を理解するためにカギとなるのが、「ドーシャ」という考えです。
ドーシャとは「生命エネルギー」のことをいいます。
まずアーユルヴェーダでは、この世界は5つの性質(風、空、火、水、地)から成ると考えます。
いわゆる五大元素です。
この五大元素を元に考えられたのが、ドーシャ(生命エネルギー)です。
ドーシャにはヴァータ、ピッタ、カパと3つのタイプがあります。
個々の体質を、これら3つのドーシャに大別します。
ヴァータ:サンスクリット語で「風」を意味する
ピッタ:サンスクリット語で「火」を意味する
カパ:サンスクリット語で「水」を意味する
実際にタイプ分けでは、3つのドーシャの単独と、各ドーシャを組み合わせた計10タイプがあります。
○ヴァータ体質
○ピッタ体質
○カパ体質
○ヴァータ・ピッタ体質
○ピッタ・ヴァータ体質
○ヴァータ・カパ体質
○カパ・ヴァータ体質
○ピッタ・カパ体質
○カパ・ピッタ体質
○ヴァータ・ピッタ・カパ体質
「アーユルヴェーダ、ドーシャチェック」と調べると、無料で体質チェックが出来るサイトがいっぱいあるので、興味ある方は調べてみてください。
問診、脈診などからアーユルヴェーダの医師が、患者がどの体質であるかを判断し、その体質に合ったトリートメントが施されます。
さて、僕の体質は何でしょうか?
彼曰く、
「ヴァータ・ピッタ・カパ体質」のトリドーシャだそうです。
全てのドーシャのバランスが良い反面、一度病気などになると回復するのに時間がかかるタイプだとか。
以前に自分で簡易的なテストをしたのですが、明らかに「ヴァータ体質」だったので少し驚きました。
体質に関してはこれからもアーユルヴェーダの治療を受け続け、自分のデータを集めたいと思います。
実際にどんな治療をするの?
ウルポタでは、朝のヨガから昼食の間(10:00~12:30)と、昼食から夜のヨガの間(14:00~17:00)に、アーユルヴェーダを希望する人は受けることができます。
治療内容は、受ける回数によって違います。
僕は2週間滞在で10回受けたので、多くの治療を受けることができました。
セラピストは、ゲストが男性なら施術は男性セラピストが行います。
ほとんど裸の状態で、マッサージ等を受けるためです。
僕の場合は10日間のうち、2人のセラピストが交代でマッサージをしてくれました。
2年ほどの経験があり、マッサージを学ぶためにコロンボまで勉強しにいったとのこと。
10回で受けた治療内容をまとめて書いていきます↓

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」のハーブバス
まず体質に合わせたオイルで全身マッサージを受けた後、ハーブバスに入りました。
ハーバルバスはハーブが入った浴槽で、身体を芯から温める目的があります。
オイルマッサージ後に身体から出たアーマ(毒素)を、リラックス効果のあるハーブでさらに洗い流すことができます。

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」のスチームバス
次にオイルマッサージの後、ドライサウナに入ったり、スチームバスに入る日が続きます。
特にスチームバスは蒸気が充満した木製のベットに20分間入るので、治療後はかなり汗が出ます。
ハーブの成分を溶かした蒸気なので、乾燥肌や冷え性、関節痛、肥満に効くとされています。

これは女性の友達が撮った写真です
そして4回目の治療の時に、「シーロダーラ」を受けました。
アーユルヴェーダといえばシーロダーラのイメージが強かったので、本当に楽しみにしていました。
温めたオイルを額にたらしていく施術で、脳内マッサージと言われています。
いわゆる「第3の目」の場所に、数十センチ上から一定のリズムで刺激されるので、頭がボーっとしてきて、不思議な感覚に陥ります。
施術後は頭がスッキリし、肩や首も緩むので、眼精疲労、偏頭痛、不眠症などストレスに関連した疾患にも効果的です。
シーロダーラを受けた後は脳内がクリーンになっている状態なので、頭にターバンを巻いて、2日間はシャワーを浴びることができません。
2日間我慢したシャワーの後、「なんて開放感だ!」と、一緒にシーロダーラを受けたターバン仲間がみんな口を揃えて言っていました。

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」の治療
また温めたオイルを全身に垂らしていくサルヴァンガダーラや、数種類のハーブが入ったガーゼを使用するハーバルボール、ハーブとミルクで煮詰めた米を使うミルクライスボールなど、毎日違う施術を受けました。
中でもナスヤと呼ばれる鼻を浄化する療法と、ヴィレーチャナと呼ばれる消化器系を綺麗にする瀉下法はなかなかハードなものでした。
鼻づまり、気管支炎などに良いとされるナスヤは、体質に合わせたオイルを鼻から吸い込み、口から出します。
その後、上半身をタオルで覆い、土釜から出てくる暑い蒸気を吸い込み、また口から吐くという作業を繰り返します。
オイルを鼻から吸う行為は違和感しかなかったので、修行している感覚でした。
近くでナスヤをしてむせていた友達も、セラピストに「大丈夫か」と聞かれ、「最高!」と皮肉っていたのは笑えました。

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」の治療
ヴィレーチャナも印象的な治療法です。
これはアーユルヴェーダ最後の治療として早朝に行われ、下剤効果のあるハーブを飲み、消化器官に溜まったものを一気に出そうとするものです。
このハーブが、またとてもクセがあり、飲みづらい!
カップ1杯分でしたが、飲みきるまで20分はかかったでしょうか。
ヴィレーチャナ後はトイレに籠ることになるので、その日の朝のヨガはお休みです。
その後、自分の部屋でお粥のようなものと、カレーを食べます。

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」のお粥
そして最後に医師と話して、10回のアーユルヴェーダの治療は終わりました。

スリランカ、アーユルヴェーダ「ウルポタ」の治療
ちなみに2週間の滞在で、アーユルヴェーダの治療とは別に2回無料でマッサージが付いてきます。
1回目はアメリカ人鍼灸師の鍼治療と指圧。
2回目はタイ人によるタイマッサージを受けました。
2人ともかなりのベテランで、最高の技術を持っていました。
まさかスリランカで鍼治療を受けるとは思っていなかったですが、彼とは食事中、鍼灸についてよく話しました。
彼は日本式鍼灸にとても感心があり、話し出すと止まらないくらい鍼灸に対する情熱を持っています。
そして日本は鍼灸を学ぶには、とても恵まれた場所なんだと改めて感じました。
まとめ
大自然の中で、本場の医師に診断をしてもらい、集中的にアーユルヴェーダの治療を受けたことは本当に貴重な経験となりました。
特にシーロダーラはやみつきになりそうです!
日本でもアーユルヴェーダは受けることができる思いますが、国家ライセンスを持った医師が行うアーユルヴェーダは、特に診断もない日本のアーユルヴェーダのようなエステとは全く違うものだと思います。
スリランカの山奥まで足を運んだからこそ体験できるウルポタのアーユルヴェーダは、まさに「生命の科学」です!!!
2週間ウルポタでアーユルヴェーダを受けて感じた心身の変化、その効果について書いています↓
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